夏になると必ず見かける「エアコンはこまめに消すより、つけっぱなしのほうが電気代が安い」という話。うちのリビングでこれを実践すべきか迷ったので、自分の使い方に当てはめて考え直してみました。
結論から言うと、うちの場合はつけっぱなしのほうが高くつくという判断になりました。
前提:リビングにいる時間が短い
我が家は仕事場とリビングが別の階にあります。日中はほぼ仕事場にこもっているので、リビングを使うのは昼食のときと、たまの休憩だけ。時間にすると1日1〜2時間といったところです。
そのリビングが夏はとにかく暑い。で、選択肢は2つありました。
- 28度でずっとつけっぱなしにする
- 使うときだけつけて、終わったら内部クリーン運転で止める
「つけっぱなしが安い」が成立する条件
調べ直して腑に落ちたのは、この定説には不在時間の長さという前提があるということでした。
インバーターエアコンがいちばん電気を食うのは、部屋を設定温度まで冷やす立ち上げの引き込み運転です。いったん冷えてしまえば、あとは温度を維持するだけなので消費電力はぐっと下がる。だから停止と再起動を繰り返すと、そのたびに一番高いコストを払うことになる。
ただしこれが有利なのは、目安として不在が30分程度までの場合です。トイレに立つ、近所のコンビニに行く、そのくらいの離席なら消さないほうがいい。逆に数時間空くなら、維持運転を続けるコストのほうが上回ります。
うちは数時間どころか、朝から昼まで誰もいません。分岐点をはるかに超えていました。
ざっくり試算してみる
6〜10畳クラスのエアコン、電気代31円/kWhで計算します。あくまで概算です。
28度つけっぱなしの場合
誰もいなくても外気には負け続けるので、断続的に運転が入ります。平均200〜400W程度と見て、10時間で2〜4kWh。1日あたり60〜120円。
使うときだけつける場合
立ち上げの15〜20分が700〜1000W、そのあとは300W前後に落ち着く。1時間の利用で0.4〜0.5kWh、つまり15円前後。昼食と休憩で2回使っても30円程度です。
差は1日あたり50〜90円。ひと月で1500〜2700円。無視できる額ではありませんでした。
内部クリーン運転は気にしなくていい
止めるたびに内部クリーンが走るのが気になっていたのですが、これは基本的に送風が中心で(機種によっては短時間の加熱が入る)、1回あたり0.5〜3円程度。カビ対策としてのメリットのほうが明らかに大きいので、そのまま使うことにしました。
やってみて気づいたこと
日射を切ると立ち上げが速い
不在中に室温が上がりきる分、毎回の引き込みは発生します。ここは避けられない。ただ遮光カーテンやすだれで日射を止めておくと、そもそも上がる温度が違うので立ち上げ時間が短くなります。試算の前提そのものを下げられるので、ここがいちばん効きます。
冷風を直接浴びるのはほどほどに
設定温度を下げずに体感だけ冷やせるので、電気代の観点では理にかなっています。ただ食事のあいだずっと当て続けると、午後になって体が重い。サーキュレーターで風を回して間接的に当てるほうが、同じ電気代で快適でした。
まとめ
「つけっぱなしが安い」は嘘ではないけれど、在室時間が長い部屋の話です。リビングに1日中いる家庭なら当てはまるし、うちの仕事部屋のように朝から晩までこもる部屋なら、つけっぱなしが正解になります。
同じ家の中でも部屋によって答えが変わる、というのが今回いちばんの発見でした。定説をそのまま持ち込む前に、その部屋に何時間いるかを数えてみるのがよさそうです。