きっかけ

Amazonでよく買っているパスタがある。
ニップンの「オーマイプレミアム もちっとおいしいスパゲッティ 1.8mm 600g」の4個セット。値段は¥1,596で、1個あたり¥399。

ふと「これって本当に最安なんだろうか?」と気になった。実店舗のほうが安い気もするし、楽天やYahoo!ショッピングでもっと安く出ているかもしれない。
けれど、いざ自分で全部のサイトを開いて、各スーパーのチラシをチェックして、店ごとの実勢価格をまとめて、なんてやり始めたら半日仕事になる。

ということで、Claude Cowork に丸投げしてみた。

なぜ「Claude Cowork × Chrome」が強いのか

ここがこの記事で一番書きたかったところ。

普通のAIチャットは、検索エンジン経由で「Webにある情報」を返してくれる。それだけでも便利だが、致命的な弱点がある。ログインや店舗指定、JavaScriptレンダリングが必要なページにはアクセスできないということだ。

たとえば、

  • 楽天市場やYahoo!ショッピングの検索結果(動的に生成される)
  • ヨドバシ.comの在庫付き商品情報
  • ベルクお届けパック、オーケーネットスーパーといった店舗指定型のネットスーパー
  • 各スーパーチェーンのチラシサービス(トクバイ、Shufoo!)

これらは「人間がブラウザを開いて見ているのと同じ画面」を見ないと正しい情報が取れない。

Claude Cowork の Chrome 連携は、まさにそれをやってくれる。自分のChromeブラウザを操作してページを開き、ログイン状態や地域設定を引き継いだまま、人間と同じように画面の中身を読み取ってくれる。
これがAPI経由のスクレイピングと決定的に違う点だと思う。

実際、今回の調査でも、

  • Amazon の商品ページ(4個セット ¥1,596、関連商品の単品 ¥377、5個セット ¥1,885 などのバリエーション)
  • 楽天市場の30件以上のショップ別価格
  • Yahoo!ショッピングの店舗ごとの価格+ポイント情報
  • 価格.com の横断比較
  • ヨドバシ.com の現在価格とポイント還元率
  • ものログ(CODEアプリ連携)の全国実勢価格データベース
  • トクバイ、Shufoo! のチラシ画像PDF

を、こちらは「調べて」と言うだけで全部巡回してくれた。

どんなデータが取れたか(サンプル)

特に面白かったのが「ものログ」というサイト。CODEというレシート読み取りアプリのデータが元になっていて、全国のユーザーが実際にスーパーで購入したときのレシート価格が店舗名つきで公開されている。
これは人間がググっても辿り着きにくいけど、AIに「実店舗の値段を調べて」と頼むと拾ってきてくれる。

今回の調査で取れた「1個あたりの実勢価格」のサンプルを5件だけ抜粋する。

店舗名1個あたり
いなげや 秋津駅前店¥229
イオン 都城店¥278
MEGAドン・キホーテ 黒磯店¥298
ライフ 塩草店¥328
マルエツ 中野新橋店¥379

同じ商品が¥229から¥379まで、約1.7倍の価格差で売られている。

実際にはこの間にもっと多くの店舗データがあり、ドン・キホーテは全国どこの店舗でもほぼ¥298で固定、いなげやや西友は¥229〜¥299のレンジ、イオン系は店舗によって¥278〜¥378とバラつきが大きい、といった「お店の値付け戦略」まで透けて見えてくる。

自分でブラウザを叩いていたら数時間かかるところを、Coworkに頼んだら数分で揃った。

「人間じゃないと見えない情報」が見える価値

特に効いたのが、トクバイの店舗別チラシ。あれは検索エンジン経由ではほぼ拾えない(ページがJSで遅延読み込みされる上に、店舗を指定しないと表示されない)。
Cowork は「ライフのこの店のチラシを見て」と指示すれば、ちゃんと該当ページに飛んで中身を読み取ってくれる。

シュフーのチラシPDFも、Google検索で引っかかったページをそのまま開いて中身を確認してくれた。「税込322円」「特売¥298」みたいな、その日の安売り情報まで把握できる。

これは要するに、「人間が普段やっているブラウジング行動」をそのまま代行できるということで、AIの実用性が一段上に上がった感覚がある。テキストAPIで取れる情報だけだと、こういう調査は絶対に成り立たない。

今回の調査でわかった結論(個人メモ)

  • Amazonの4個セット¥1,596は、ネット通販では実質的にトップクラスに安い
  • ただし実店舗の最安はドン・キホーテで全国ほぼ¥298固定。4個換算で¥1,192、Amazon比 -¥404
  • いなげやや西友、地方のロピア・ハローデイなどではさらに安い¥229〜¥279帯もある
  • Otameshi(賞味期限近め在庫)の5個¥1,620(1個¥324)は通販の中ではかなりお得
  • ライフは通常¥328・特売¥300、ベルクのネットスーパーは¥369、OKストアは外部DBに価格情報がほぼなく現地確認が必要

つまり、急ぎでなければドンキに寄ったほうがいい。急ぎならAmazonで十分、という結論になった。

まとめ

「最安値を調べる」って一見シンプルな作業だけど、本気でやろうとすると複数のサイト・チラシ・実勢価格データベースを横断する必要がある。
Claude Cowork × Chrome連携は、まさにこういう 「分散した情報を人間と同じ目線で巡回して、横串で整理する」 仕事との相性が非常にいい。

価格調査だけじゃなく、賃貸物件の比較、家電のレビュー横断チェック、ふるさと納税の還元率比較なんかも同じ枠組みで使えそうだ。
週末の調べ物がだいぶ楽になりそうな予感がしている。