駐車場で子どもが勢いよくドアを開けて、隣の車に傷をつけてしまう。いわゆるドアパンチです。うちも子どもがいるので、他人事ではありません。

いざ起きたときに「まず誰に連絡すればいいのか」が曖昧だと、その場で慌ててしまいます。相手が怒っていたらなおさらです。あらかじめ流れを整理しておいたので、まとめておきます。

なお、車同士の事故全般の初動・謝罪・示談・過失割合については前回の記事に整理しました。この記事はそのうち「駐車場でのドアパンチ」という一番起きやすい場面だけを切り出したものです。

結論:警察 → 保険会社の順。普通の交通事故と同じ

ドアパンチは、法律上は車同士がぶつかったのと同じ「物損事故」です。なので手順も普通の交通事故と変わりません。

  1. その場で相手に伝える(不在なら連絡先を残す)
  2. その場から警察に届け出る
  3. 保険会社の事故受付に連絡する

1. 相手に伝える

一番やってはいけないのが、黙ってその場を離れることです。物損でも「当て逃げ」扱いになり、報告義務違反として一番まずい形になります。

相手が車にいなければ、ワイパーに連絡先を書いたメモを挟んでおきます。お店の駐車場なら、お店にも一言伝えておくと確実です。

2. 警察に届け出る(その場で)

物損事故でも警察への届出は義務です。道路交通法では「直ちに」報告することになっているので、帰宅後ではなく、現場を離れずにその場から110番します。

警察を呼ぶ理由は、相手が怒っているからではありません。警察に届け出ないと「交通事故証明書」が出ず、保険が使いにくくなるからです。手続き上、そもそも呼ぶものだと思っておいたほうがいいです。

帰宅後に届けると「なぜすぐ報告しなかったのか」という話になり、現場の状況も確認できないので事故証明が出にくくなります。相手が不在で連絡先を残して帰る場合でも、届出自体はその場からしておき、「相手が不在だったので連絡先を残した」と伝えておくのが安全です。

3. 保険会社に連絡する

自動車保険の対物賠償が使えます。運転者ではなく同乗している子どもがドアを開けた場合でも、多くの契約で対象になります。

保険会社に連絡すれば、その後の示談交渉は代行してくれます。相手から直接連絡が来ても「保険会社に任せています」と返すだけで済みます。

子どもが起こしたことなら、火災保険や自転車保険についている個人賠償責任保険で対応できる場合もあります。どちらが使えるかは事前に確認しておくと安心です。

その場でやらないほうがいいこと

  • その場でお金を払う、金額を約束する、念書や誓約書を書く
  • 相手の言い分が理不尽でも、その場で言い返して揉める

謝罪は普通にして構いません。ただしお金の話になったら「保険会社を通します」で止めるのが定石です。

相手が「殺す」「土下座しろ」のような態度に出てきた場合は、それこそ警察を呼ぶ理由になります。身の危険を感じたら距離を取って、警察に任せていいです。

事前にやっておくこと

  • 自分の保険の対物賠償の内容と、事故受付の連絡先を確認しておく(保険証券やアプリに書いてある)
  • 傷の写真、相手のナンバー、駐車位置の写真を撮る習慣をつけておく

まとめ

  • ドアパンチは物損事故。流れは普通の交通事故と同じ
  • 現場で相手に伝える → その場で警察 → 保険会社
  • 警察を呼ぶのは事故証明のため。相手の態度とは関係ない
  • お金の話は保険会社に任せる

起きないのが一番ですが、起きたときに順番が頭に入っているだけで、だいぶ落ち着いて動けると思います。

※ 私は法律や保険の専門家ではありません。実際に揉めた場合の細かい判断は、保険会社や弁護士特約(あれば)に相談してください。