毎日忙しく、ツーリングのルートを考える余裕もない。
けれど、少しバイクで走ってリフレッシュしないとストレスが爆発しそう……。
そんな、心身ともに疲弊しきっていた時のことです。
「もう自分でルートを考えるのは疲れた!」と思い立ち、私はAIにツーリングの計画を丸投げしてみることにしました。
お願いした条件は以下の通りです。
- 往復2時間以内
- 茨城(か栃木?)方面へ向かう
- 遠くからでもいいから大仏を眺める
- 少し公園に寄って帰ってくる
すると、AIはすぐにGoogleマップで経路を作成してくれました。
私はそのルートを特に確認することもなく、そのままナビに従って走り出しました。
順調な滑り出し、からの「アウトレット」
走り始めは「なかなか良いルートを案内してくれるな」と感心していました。
しかし、しばらく走っていると、なぜかナビが私を アウトレットモールの中 へと誘導し始めたのです。
私は純粋に「バイクで走ること」が目的であり、別にどこかへ立ち寄りたいわけではありませんでした。
仮にアウトレットで買い物をするなら、荷物が積める車で行きます。
AIからすれば「せっかく近くを通るなら、人気スポットに寄るルートにしよう」という気遣いだったのかもしれませんが、バイクで走りたいだけの私にとっては非常にちぐはぐで、なんとも言えない変な空気になりました。
大仏、最後まで見えず
次はメインイベントの大仏です。
「敷地の近くまで行かなくてもいいから、走っている途中に遠くから見えるようなルートにして」とお願いしていました。
しかし、結果から言うと、大仏の姿は最後まで一切見えませんでした。
地図上の位置的には確かに近くまで行っていたはずなのですが、森の木々や建物の影にすっぽりと隠れてしまい、存在すら確認できなかったのです。
どうやら「人間の視界から大仏が見えるか」という立体的な景観までは、AIには計算できないようです。
「遠くから見えればいい」と私が余計な条件をつけてしまったせいで、かえって見えないルートを引き当ててしまったのかもしれません。
謎の公園と、ただの移動ルート
帰り道、ルートに組み込まれていた謎の公園にたどり着きました。
そこにはなぜか不思議な鳩がいるだけで、人間の姿は全くありません。
ただ、この静けさはなかなか面白く、ここは唯一の嬉しい誤算でした。
しかし、「景色が良いところを走らせてほしい」というお願いについては、全く反映されていませんでした。
ただひたすらに、目的地から目的地へと効率よく経由していくだけの、非常に作業的な経路だったのです。
計画を立てるところからがツーリング
今回の件で、AIにツーリングコースの作成をお願いするのはやめようと固く心に誓いました。
やはり、自分で地図をじっくりと眺め、走りがいのある道を考え、手作業でルートを引いていく。
そういう手間暇こそが必要だったのです。
もし事前の計画を立てる時間すら作れないほど忙しいのなら、その週末は潔くバイクに乗るのを諦めるべきなのかもしれません。
「計画を立てるところからがツーリング」
身をもってその言葉の重みを知りました。
皆さまも、AIへの丸投げは真似しないようにしてくださいね。