「ただ猫の動画をアップしているだけで年収数千万円…羨ましいな」

そんな夢を見て、実は私も猫系YouTuberになりたいと思っていた時期がありました。
我が家には保護猫が3匹います。「保護猫を育てている」という背景も、チャンネルのコンセプトとしてなかなか良いのではないか。
そんな軽い気持ちでスタートしたのです。

しかし、結果は散々なものでした。
今回は、私が1年半かけて学んだ「猫系YouTuberの厳しい現実」をお話しします。

保護猫のリアルと「映え」の壁

我が家の猫たちは保護猫ということもあり、人間には全く懐いていません。
そのため、動画の内容はどうしても「遠目から撮影した姿」や「ちょっと訳ありで距離感のある姿」にならざるを得ませんでした。

家で飼っている猫は、私にとっては信じられないくらいめちゃくちゃ可愛いです。
しかし、YouTubeの視聴者が求めているものは違いました。
他人から見れば、ペットショップでお迎えしたような人間にベタベタに甘える猫や、いわゆる「性格ガチャ」で大当たりしたような人懐っこい猫の方が、圧倒的に見ていて癒されるんですよね。

本当に猫に詳しくて愛情深い人なら、「人間を恐れている保護猫が少しずつ頑張って生きている姿」に心を動かされるかもしれません。
しかし、YouTubeで猫の動画を見る大半の人は「なんとなく可愛い猫が見たい」というライト層です。
そうした方々にとって、我が家の猫たちの複雑な背景はあまり関係のないことでした。

週末の「消化試合」では通用しない動画編集

それでもめげずに、1年間、そして最終的には1年半という期間、毎週欠かさず動画をアップし続けました。

そこで痛感したのは、動画編集の途方もない大変さです。
面白い動画を作ろうとすると、想像以上に時間が奪われます。
平日は忙しく、週末に「消化試合」のような感覚で適当に音楽をつけて切り貼りした程度の動画では、到底視聴者の心は掴めませんでした。

1年半の結末と残ったもの

ずっと猫を撮影し、時間をかけて切り貼りして動画をアップし続けた結果はどうだったか。

チャンネル登録者数は 数百人止まり でした。
しかも、その登録者は単なる「知り合い」や情けで登録してくれた人ばかりで、実際に熱心に動画を見てくれているわけではありません。
当然、収益化の条件には遠く及ばず、何一つ良いことはなく終わりました。

今振り返ると、「この膨大な時間をもっと別の遊びや、有意義なことに使っておけばよかったな」と心底思います。

「家に可愛い猫がいるから、動画をあげればお小遣い稼ぎになるかも」と思っている方がいたら、どうか私の真似はしないでください。
現実はそう甘くありませんでした。