3ヶ月という月日を費やして構築した個人開発プロジェクトが、Googleによって事実上「無」に帰した経験を、自戒と共有のために記録しておきます。
YouTuberの夢、エンジニアの現実
きっかけは、あるYouTuberの「アフィリエイトで莫大な利益を上げている」という話でした。
「これなら自分でもできるのではないか」――そんな淡い期待から、AIのサポートを借りつつ、3ヶ月にわたる挑戦が始まりました。
最初の1ヶ月で仕組みを構築し、残りの期間は経過を観察する。
計画は順調に進んでいるように見えました。
私が作成したのは、以下のようなツール群です。
利便性を追求し、思いつく限りのアイデアを形にしました。
徹底的にこだわった「質」と、裏腹な結果
構築にあたっては、決して手を抜いたわけではありません。
AIを駆使して競合調査を徹底的に行い、既存のどのサービスよりも使いやすく、機能的で、質の高いコンテンツを目指しました。
UI/UXの設計にも時間を惜しまず、全ての要素をオリジナルで作成しました。
AIの使用コスト、そして私自身の人的リソースも相当に注ぎ込んでいます。
構築からしばらくは、サイトマップが順次インデックスされ、少しずつアクセスも増えていました。
「手応え」を感じていた矢先のことです。
3ヶ月目に入ったある日、突然、全てのインデックスが削除されました。
現在、このブログを含め、アクセスはほぼゼロの状態です。
Googleからは「大量生成された低品質なコンテンツ」と見なされてしまったようです。
停滞する検索結果への憤り
私は嘘偽りなく、良いものを作ったという自負があります。
しかし、結果として残ったのは「インデックス0」という数字だけでした。
検索結果の上位に目を向ければ、10年以上も前に作られたような、今の基準では使いにくいサイトが依然として鎮座しています。
色関連のツールに至っては、20年前から更新が止まっているのではないかと思えるものすらあります。
新陳代謝が起きず、本当に便利なものが評価されない。
どれほど情熱を注いで高品質なものを作ろうとも、それが検索エンジンのアルゴリズム一つで否定されてしまう。
これが現在のWebの写し鏡なのかもしれません。
結論
結局のところ、SEOの世界は「運」の要素が強すぎるというのが、今回の痛切な感想です。
どれほど技術を注ぎ込み、ユーザーの利便性を考え抜いても、報われない時は報われません。
私のこの失敗談が、これから同じような挑戦をしようとしている方々への、何らかの警鐘になれば幸いです。
皆さんは、どうか私と同じ轍を踏まないようにしてください。
追記(2026-09-07):原因は「運ゲー」ではありませんでした
この記事は「どれだけ質にこだわっても報われない」「SEOは運ゲーだ」という結論で終わっています。その後に原因を突き止めたので、続報を書いておきます。運ではなく、私の作り方に理由がありました。
分かったのはこういうことです。開設して3か月の新しいドメインの直下に、絵文字やしりとりのようなデータベース型のページを数万ページ載せました。一度はインデックスされたのですが、そのあとドメインごと評価を落とされました。登録済みのページ数はピーク時の約2.8万から698まで減っています。Googleが「大量生成コンテンツ」として扱う条件に、構成そのものが当てはまっていたわけです。
さらに悪かったのが、そのデータベース型のページをサブドメインへ移したときに、元のURLを301も410も返さず404で放置したことでした。Googleは一度見つけたURLを何か月も再クロールし続けるので、1万件近い404が「大量削除が今も続いている」という信号を出し続け、クロールの予算も死んだURLに流れていました。「404にしておけばそのうち諦める」は誤りでした。
対応として、2026年7月2日に旧URLを全部410 Goneに統一しました。移転先との1対1の対応を保証できない以上、301にするとリダイレクト先が404になったときソフト404に劣化してより悪くなるからです。410は「意図的かつ恒久的な削除」の明示で、再クロールの打ち切りが一番速いという判断です。
回復の見通しは正直に書くと、まだ途中です。ドメイン評価の回復はコアアップデートのタイミング次第で、実質的な改善が揃ってから半年から1年が現実的なところだと見ています。ただ、「なぜ出ないのか」が分からない状態と、分かったうえで待っている状態はまったく別です。この記事の時点の私は前者でした。
同じところで詰まっている人へ。順位が出ないとき、まず記事1本ずつの品質を疑う前に、ドメイン全体で何をしたかを振り返ってみてください。私の場合、答えは個々の記事ではなくドメインの使い方にありました。