家の中で黒い影を見たくない。戸建てに住んでいると、これは切実な願いです。

たまに1匹見かけるけれど、大量発生しているわけではない。その場合、家に出るゴキブリは 基本的に外から来ています。
(毎日見るようなら、すでに中に巣がある別の段階の話なので、ここでは扱いません。今回はあくまで「侵入を止める」話です)

我が家でやっているのは、物理的な穴を塞ぐことと、毒餌を外と内で使い分けること。この2つだけです。そして、その前提として私は 窓を開けるのをやめました。

前提:窓を開けない

対策の土台は「窓を開けないこと」です。

網戸にしていれば大丈夫、とは言い切れません。網戸のわずかな隙間、劣化してズレたゴムパッキン、サッシの建て付けの甘いところから、体をねじ込んで入ってきます。

  • 窓は開けない(空気の入れ替えのために開ける必要はない)
  • 換気は24時間換気システムと空気清浄機に任せる

これだけで、侵入リスクのかなりの部分を減らせます。自然の風を入れたい気持ちはありますが、私はそれを手放しました。

換気についての前提
ここで言う「窓を開けなくてよい」は、2003年以降に義務化された24時間換気システムがある住宅 を想定しています。常に機械で空気が入れ替わっているため、窓を開けなくても換気は成立します。古い住宅ではこの前提が崩れるので、無理に閉め切らないでください。

設備の穴を塞ぐ

窓を締めたら、次は設備側の穴です。ここが見落とされがちで、対策したつもりで侵入を許す原因になります。

給気口にフィルターを貼る

いちばん重要なのがここです。

窓を閉め切って換気扇を回すと、家の中は気圧が下がった「負圧」の状態になります。すると家は、壁にある 給気口(四角や丸い通気口) から勢いよく外の空気を吸い込みます。

このとき給気口が無防備だと、空気と一緒に外のゴキブリまで吸い込んでしまいます。
給気口のカバーを外し、専用のフィルター(なければ100円ショップの換気扇フィルターを切ったものでも代用できます)を貼ってください。空気だけを通して、虫は物理的に止められます。

エアコンのドレンホースにキャップを付ける

エアコンの排水ホース(ドレンホース)は、外から室内への直通トンネルです。ここには 防虫キャップ を必ず付けます。

念を入れるなら、キャップの内側にストッキングタイプの水切りネットを被せてから装着すると、より小さな虫も止められます。

玄関の開閉は短く

玄関は最大の侵入口です。開けっ放しにせず、出入りは手短に済ませる。当たり前ですが、効きます。

ブラックキャップは「外」と「内」で役割を分ける

物理的な防御を固めたら、毒餌の出番です。ブラックキャップ をただ置くのではなく、外と内で役割を分けるのがポイントだと考えています。

外:近づいてくる個体の数を減らす

まず、家の周りにいる個体を減らします。外用のブラックキャップを、家の周囲・ベランダ・玄関付近に設置します。

「餌を置くと逆に呼び寄せるのでは」と心配になりますが、誘引範囲は数メートル程度です。遠くから呼び寄せるというより、侵入しようと近づいてきた個体を玄関の手前で止める 役割だと理解しています。

実際、我が家では春から秋にかけて、家の外で10匹ほどの死骸を見かけます。中に入る前に力尽きた個体です。

内:すり抜けた個体に備える

それでも入ってくる個体や、後述する壁の中の個体に備えて、室内にも置きます。冷蔵庫の下、洗面所、キッチンの隅など、暗くて狭い場所が定位置です。

秋口の小さな個体は、外ではなく「壁の中」から

対策をしていても、秋口の寒い時期に小さなゴキブリが出てくることがあります。

外は10度以下まで冷え込んでいる。その中を壁を登って3階のエアコンホースまで来るとは考えにくい。
だとすると、これは 壁の中に潜んでいた個体 が、コンセントの穴や配管の隙間から室内に出てきたのだろう、というのが私の推測です。

これにも室内のブラックキャップが効きます。コンセント付近や家具の裏に置いて、出てきたところで食べさせる形です。

それでも遭遇してしまったら

室内で出くわしてしまった場合、慌てて近づく必要はありません。

ゴキジェットプロ は噴射力が強いので、距離を取ったまま当てられます。噴射して少し待つと動きが止まるので、もう一押ししてから、マジックハンド でティッシュに包んで処分します。マジックハンドがあると感触を確かめずに済むので、これは常備しておくと気が楽です。

まとめ

やっていることは2つだけです。

  • 窓を開けない(24時間換気+給気口のフィルター)
  • ブラックキャップを外と内で使い分ける

窓を開けられないのは正直つまらないと感じる日もありますが、黒い影を見ない生活と引き換えなら、私はこちらを選びます。