洗濯乾燥機は贅沢品だと思っていました。天気がよければ干せばいい、洗濯なんて干すだけの手間じゃないか、と。
その考えが変わったのは、体調を崩してからです。
洗濯を担当している私が、ある時期に1ヶ月ほど寝込みました。高熱で動けないのに、洗濯物は溜まる。妻に負担はかけたくない。
そこを引き受けてくれたのが ドラム式洗濯乾燥機 でした。ボタンを押せば、洗って、乾かして、夜には着られる状態になっている。回っている洗濯機を見ながら、これは家電というより家の一員だな、と本気で思いました。
普段使わなくても、持っている意味がある
電気代がもったいないから、普段は干して乾燥機能を使わない。それも一つの選び方だと思います。
それでも、いざというときに乾燥まで任せられる という状態そのものが、保険として効きます。
- 自分や家族が病気で動けないとき
- 梅雨や長雨が続くとき
- 単純に疲れ切って動けないとき
このための備えとして、導入する価値は十分にあると考えています。
主要4社を比べてみる
とはいえ高い買い物です。現在の主流である4社(パナソニック、東芝、シャープ、日立)について、どんな人に向いているかという視点で整理しました。
| メーカー | 強み | 向いている人 | 乾燥方式 |
|---|---|---|---|
| パナソニック | バランス・省エネ・デザイン | 失敗したくない人 | ヒートポンプ |
| 東芝 | 洗浄力(ウルトラファインバブル) | 泥汚れが多い家庭 | ヒートポンプ |
| シャープ | 手入れの楽さ・消臭 | 掃除の手間を減らしたい人 | ハイブリッド等 |
| 日立 | 乾燥力・シワ伸ばし(風アイロン) | アイロンがけをやめたい人 | ヒートリサイクル(or ヒーター) |
レーダーチャートにすると、各社の尖り方が分かりやすくなります。
パナソニック
ドラム式のシェアで先頭に立つメーカーです。ヒートポンプ乾燥を採用していて、電気代が安く、衣類への負担が少ない のが特徴。デザインも整っているので、指名で選ぶ人が多い印象です。
デザインを重視する人、電気代を抑えたい人、おしゃれ着の傷みを気にする人に向いています。
東芝
繊維の隙間より小さい泡で汚れを落とす「ウルトラファインバブル洗浄」が売りで、洗浄力の評価が高いメーカーです。
泥汚れや黄ばみが気になる人、子どもがスポーツをしている家庭に向いています。
シャープ
乾燥フィルターの自動掃除など、メンテナンスの手間を減らす工夫が随所にあります。プラズマクラスターによる除菌・消臭も特徴です。
フィルター掃除も面倒に感じる人、洗えない制服やブーツの消臭をしたい人に向いています。
日立
代名詞は「風アイロン」です。時速約300kmの高速風を当てて、シワを伸ばしながらしっかり乾かします。各社が省エネと低温乾燥に向かうなかで、日立は 仕上がりと乾燥スピード を優先している印象があります。
アイロンがけをやめたい人、生乾きが許せない人、タオルをふんわり仕上げたい人に向いています。
私が日立にした理由
どのメーカーにも良さがありますが、私が最終的に日立を選んだのは、過去の失敗が理由です。
以前はパナソニックを使っていて、「乾ききらない」というストレスを抱えていました(当時の機種や設置環境にもよるので、あくまで私の経験としてです)。
同じ思いはしたくない。その一点で、乾燥力に定評のある 日立 に買い替えました。
- パナソニックのとき:生乾きで、結局干し直すことがあった
- 日立にしてから:しっかり乾いている
私が求めていたのは「洗濯から乾燥まで、何も考えずに終わらせること」でした。シャツやタオル、作業着をどんどん回して時間を作りたいなら、日立の乾燥力は頼りになります。
電気代と服の傷みをどう考えるか
導入をためらう理由はだいたいこの2つなので、私の考えを書いておきます。
電気代は、浮いた時間で考える
乾燥まで回せば電気代はかかります。ただ、干して取り込む作業には1回あたり10〜15分かかっているはずです。その時間を買ったと考えると、見え方が変わります。
- その時間で自炊をすれば、外食を1回減らすだけで電気代以上が浮く
- 1日10分から副業を始めてみる
- 単純に休む、遊ぶ。心の余裕を作る
時間がなくて諦めていたことを始めるきっかけにできれば、十分に元は取れると思っています。
服の傷みとシワ
乾燥機は服が傷むと言われますが、乾燥そのものよりも洗濯の回数による劣化のほうが大きいと感じます。本当に大切な服だけ手で干せば済む話です。
シワについても、対処はそれほど難しくありません。
- シワになっても困らないものだけ回す:靴下、下着、タオル。これだけで干す手間の大半が消えます
- 詰め込みすぎない:少量で回せばシワはつきにくい
- 乾燥機に対応した服を選ぶ:そもそもの服選びを変える
洗剤自動投入は、家がコインランドリーになる
最近の機種には 洗剤の自動投入 が付いています。これが想像以上に良い。
洗剤を計る手間すらなく、服を入れてボタンを押すだけ。感覚としては、家の中にコインランドリーがあるのと変わりません。
朝に回して夜には着られる状態になるので、「明日着る服がない」という焦りがなくなりました。
まとめ
毎日乾燥機能を使う必要はないと思います。
それでも、自分が動けないときに家事を代わってくれる存在 を家に置いておくこと。私にとってはその安心感が、値段に見合うものでした。
今の洗濯機の乾燥に不満があるなら、次は日立を候補に入れてみてください。しっかり乾いたタオルの手触りは、それだけで買った甲斐を感じられます。