購入してから1年半が経った着生蘭の苔玉。そろそろ補強・拡張しようと思い立ち、初めての作業に挑戦してみました。
ちなみに購入日は2024年11月30日。当時のXの投稿がこちら。
実を言うと、私は毎日の管理が少し面倒で、この蘭を太陽が当たる雨ざらしの場所にずっと放置しています。
それでも二度の春を迎えて、毎年きれいな花を咲かせてくれています。
「放置しているのに、なぜこんなに元気なのか?」と長らく謎でしたが、今回その答えがはっきりしました。
この蘭、「セッコク」だったらしい
昔のXの投稿を読み返したら、「セッコク(石斛)」という投稿が出てきました。
調べてみると、セッコクは日本原産のデンドロビウムの一種で、もともと山林の木や岩に張り付いて自生している 着生蘭 だということです。
つまり、屋外で雨ざらしになって、風に吹かれて、冬の寒さにしっかり当たる——という私の「ズボラ放置環境」が、実はセッコクにとって日本の自然に最も近い、理想的な状態だったわけです。
過保護に室内で育てるよりも、自然のサイクル(しっかり濡れて、しっかり乾いて、寒さを感じる)に任せた方が元気に育ちます。
そういう植物があるというのは、頭では知っていても、自分の庭先で実証されると少し感動します。
苔玉の拡張作業でやらかした話
本題の苔玉拡張。今回は乾燥水苔を使って一回り大きくすることにしました。
【水苔の失敗】
殺菌も兼ねて「60度くらいのお湯に1時間ほど」浸けて戻しました。
冷ましてから巻こうとすると、水苔の繊維がボロボロと崩れてしまって、全くまとまりません。
どうやら、高温で長時間浸けすぎたせいで繊維が煮えたようになり、強度が落ちてしまったようです。
次回からは水でゆっくり戻すか、熱湯をサッとかけてすぐ冷ます方法にしようと思います。
【地道なリカバリー】
長い繊維でぐるっと包み込む作戦は諦め、崩れた水苔を株元の片面ずつペタペタと貼り付けて、糸で巻いて押さえる——という作業を地道に繰り返しました。
継ぎ接ぎではありますが、なんとか一回り大きな苔玉の形に仕上げることができました。
根を保湿・保護するという苔玉の役割は、これで十分果たしてくれると思います。
固定に使った「麻のたこ紐」はそのままでいい
苔玉の形を保つために 麻のたこ紐 を使って巻きました。
「この紐、いつか外さないといけないのか?」と気になっていましたが、無理に外す必要はなく、そのままにしておくのが正解とのことです。
麻などの天然素材は、雨に打たれ水やりを繰り返すうちに、1〜2年かけてゆっくりと自然に分解されていきます。
そしてたこ紐が少しずつ朽ちていく間に、セッコクの新しい根が伸びて水苔をしっかりと抱き込みます。
紐が自然に切れる頃には、蘭の根そのものがネットの役割を果たして苔玉を支えてくれるという仕組みです。
植物と素材が時間をかけて一体化していく、という発想が面白かったです。
これからも「雨ざらし放置」で育てる
初めての苔玉補強は少し苦労しましたが、セッコクの性質と、自然素材が時間とともに果たしてくれる役割を知れたのは良い経験でした。
新しくなった苔玉と一緒に、これからも雨ざらし・放置のスタイルで育てていきます。
また来年の春、かわいい花を咲かせてくれるのが今から楽しみです。