子どもが生まれるとバイクは降りるものだ、という話をよく聞きます。危ないし、お金もかかるし、乗る時間もない。

私は売りませんでした。
息子が生まれて1年が経ったいま、売らなくてよかった と思っています。

この1年、どうやって乗り続けたのか。ロングツーリングができないという現実を受け入れたうえで見つけた、隙間時間の使い方を書きます。

乗れる。ただしロングツーリングはできない

先に現実的なところから。子どもが生まれてもバイクには乗れますが、独身の頃や夫婦二人だった頃のように、休日に朝から晩まで走るのは できなくなりました。

理由は時間がないこと、そしてもうひとつは、筋が通らないと感じたことです。

妻はいま育休中で、平日は仕事に出ている私の代わりに、ほぼ24時間体制で息子を見ています。その状況で、土日に「ツーリング行ってくる」と言って自分だけ出かけるのは、どう考えても違う。

土日は育児をできるだけ引き受けたいですし、子ども服を買いに行ったり家族で出かけたりで、週末は半日以上が埋まります。

では、いつ乗るのか。

バイクに乗れる5つの隙間時間

まとまった時間は取れません。ただ、乗る機会自体は日常のなかにいくつもありました。 この1年で使ってきたのは、次の5つです。

  1. 買い出しのとき(スーパーや薬局への移動をバイクにする)
  2. 仕事で移動するとき(車で行っていた移動をバイクに置き換える)
  3. 通院のとき(自分の通院は基本バイクで)
  4. 妻と息子が昼寝しているとき(1時間ほど)
  5. 深夜・早朝(家族が寝ている間に少しだけ走る)

どれも片道20分に満たない移動ばかりです。
それでも、エンジンの鼓動を感じて風を切るだけで、乗りたいという気持ちの大半は満たされました。移動そのものを楽しむというバイクの良さは、短い時間でも十分に味わえます。

それでも限界が来て、3時間半をもらった

そうやって1年、隙間時間だけでやりくりしてロングツーリングを封印してきました。
正直に書くと、それでもストレスが溜まって限界が来ました。

そこで妻に頼んで、3時間半 だけ時間をもらい、ショートツーリングに出ました。

この3時間半が、思っていた以上に大きかった。
1年間、移動のためにしか乗っていなかった私にとって、走るためだけに走る時間は特別でした。

その日も、翌日も、目にした景色やヘルメットの中で感じた風の匂いを、はっきり覚えています。
この記憶があれば、またしばらく育児も仕事も続けられる。大げさでなく、そう思えました。たった3時間半で、気持ちが戻ってきたのです。

短い時間だからこそ、インカムと音楽でライディングの質を上げるようにもしています。

まとめ

子どもが生まれるのを機にバイクを手放そうか迷っているなら、伝えたいのはひとつです。

乗れます。

形は変わりますし、回数も減ります。それでも、ふとした隙間時間や、家族の理解を得て走る数時間に、以前より濃い喜びを感じられるようになりました。

手放して後悔する前に、まずは隙間時間のライダーとして続けてみてもいいと思います。