スマホの回線をどこにするか。私は「どのブランドが有名か」ではなく、自分がふだんどこにいるか で決めています。
私の結論はこうです。都内で接続を切らしたくないなら KDDI(au)回線、地方によく行くならドコモ回線。
自営業で仕事の連絡が途切れると困りますし、リアルタイム対戦のゲームで回線落ちするのも避けたい。「速くなくていいから、つながり続けてほしい」という基準で長く試した結果です。
都内の過密エリア(新宿・渋谷・総武線沿線)と、地方のキャンプ場で実際に使ってみて見えてきた違いを書きます。
満員電車では、ドコモよりauが粘る
都心で暮らしていると、スマホをいちばん使うのは電車の移動中です。そしてここで、両者の差がはっきり出ます。
ドコモの「パケ詰まり」
アンテナは4本立っているのに、ページがまったく読み込まれない。近年ドコモ回線で目立つ、いわゆる「パケ詰まり」です。
私が試した範囲で特に厳しかったのは、次の区間でした。
- 中央線:四ツ谷〜新宿間(トンネル・地形・過密が重なる)
- 総武線:新小岩〜平井間(荒川の上。基地局が薄い。ただし四ツ谷〜新宿ほどではなかった印象)
基地局の容量オーバーや、5Gと4Gの切り替えの失敗(アンカーバンドまわり)が起きているのだと思います。体感として、完全に通信できない時間が長く続きます。
auは遅くなっても切れにくい
同じ混雑状況でも、KDDI 回線が完全に切れることは私の経験ではほとんどありません。速度は落ちますが、通信自体は続いています。混雑時は全員の速度を下げてでも薄く広くつなぐ、という帯域制御がうまく働いている印象です。
一瞬の切断が痛いオンラインゲームや、すぐ返したいビジネスチャットでは、この粘り強さが効きます。都内での日常使いなら、私は迷わず KDDI 回線を選びます。
auも万能ではない
とはいえ、KDDI 回線が常に完璧というわけでもありません。
2026年2月6日ごろ、総武線の秋葉原周辺で、KDDI 回線に極端な遅延が出て、スマホでほとんど何もできない状態に遭遇しました。公式の障害アナウンスが出ていたわけでもありません(ちなみに、そのときドコモ回線はそもそもつながっていませんでした)。
過密エリアでの粘り強さに定評があっても、局地的なトラフィックの集中などで急に沈黙することはある。そこは織り込んでおいたほうがいいと思います。
地方・地下・閉鎖空間はドコモ
では、ドコモが劣っているのかというと、そうではありません。都心を離れた瞬間に立場が逆転します。
- キャンプ場(リキャンプ勝浦など)
- ビルの奥まった場所
- 深い地下
こうした場所では、au が圏外になる中でドコモだけがアンテナ1本を保っている、という場面によく出会います。基地局の数とエリアの広さという基礎体力では、ドコモがまだ強いと感じます。
ソフトバンクと楽天を私が選ばない理由
ソフトバンク回線は、選べる MVNO の料金を考えると、あえて選ぶ理由が見つかりませんでした。楽天モバイルは、安定性を最優先にするなら私の選択肢にはまだ入りません。
結果として、KDDI かドコモかの二択になります。
| 特徴 | KDDI (au) | ドコモ (docomo) |
|---|---|---|
| 都心・満員電車 | ◎ 粘り強い | △ パケ詰まりが多い |
| 通信の安定性 | ◎ 途切れにくい | × 混雑時に不通になる |
| 田舎・山間部 | △ 場所による | ◎ エリアが広い |
| 地下・閉鎖空間 | △ 苦手な場合あり | ◯ 比較的つながる |
| 向いている人 | ゲーマー、都内通勤者 | キャンパー、地方在住者 |
レーダーチャートにすると、「都市型」と「広域型」の違いとして見えます。
MNOとMVNOでは、混雑時の挙動が違う
回線の選び方には、もう一つ押さえておきたい軸があります。ドコモやau本家と、格安SIM(MVNO)とでは、混雑時のふるまいが違うという点です。
違いは 借りている帯域の幅 です。
- MNO(ドコモ、au、ソフトバンク、楽天)
自前で広い帯域を持っているため、昼休みや災害時でも詰まりにくい - MVNO(IIJmioなど)
MNO から帯域の一部を借りて運営している。普段は快適でも、12時台のように利用が集中する時間帯は、その借りた幅に殺到するので速度が落ちる
ここをどう受け止めるかで、選ぶものが変わります。
昼も速度を落としたくないなら povo 2.0 か ahamo
昼休みにランクマッチをする、一瞬のラグで仕事のチャットが遅れるのが困る。そういう使い方なら、MVNO ではなく MNO のサブブランドを選ぶほうが確実です。
- au回線なら povo 2.0
au 本家と同じ品質の回線を、基本料0円で維持できます。必要なときにデータをトッピングする形は、自分で管理したい人に向いています - ドコモ回線なら ahamo
ドコモ本家の品質のまま、プランがシンプル。地方や地下に強いというドコモの利点をそのまま使えます
昼の1時間は我慢できるなら IIJmio
一方、「昼休みに動画を見ないから、その時間帯は遅くてもいい。それより固定費を下げたい」と割り切れるなら、MVNO が現実的です。
私が結局 IIJmio に戻ってくる理由
コストを優先して考えたとき、私が長く使い、他社を試したあとも結局戻ってきているのが IIJmio です。
- KDDI回線(タイプA)とドコモ回線(タイプD)を選べる
住んでいるエリアや行動範囲に合わせて、契約時に選べます - 料金が安く、構成がシンプル
複雑な縛りやオプションが少なく、素直に安い - 手続きでつまずかない
MVNO の初期からある老舗で、トラブルが少なく、事務手続きが安定しています
自宅の回線も IIJmio の「IIJmioひかり」にしています。スマホとセットで「mio割」が効くので、通信費の合計が下がります。光回線はいくつか試しましたが、安定性と価格のバランスでここに落ち着きました。
まとめ:足がどこにあるかで選ぶ
- 都内の電車移動が多く、ゲームや仕事で切断を避けたい → IIJmio のタイプA(au回線)
- 週末にキャンプへ行く、地方出張が多い、地下の店によく入る → IIJmio のタイプD(ドコモ回線)
どちらが有名かではなく、自分の足がどこにあるか。回線選びはそれで決まると思っています。