転職活動用の証明写真を、自宅で撮影し、AIに相談しながら仕上げました。服装から撮り方、最後の仕上げまで一つずつ考えて、撮影だけで1時間ほどかかりました。そのぶん、自分で納得のいく一枚になったので、やったことをまとめておきます。
なぜ自分で撮ることにしたのか
今の転職活動は、履歴書をPDFで作ってWebから提出するのがほとんどです。採用担当の方が見るのは、画面に表示された画像です。
それなら、その場で一発撮りの証明写真機より、納得いくまで撮り直せて、明るさや構図も確認しながら仕上げられる自宅撮影のほうが、きちんとした写真にできるのではないかと考えました。
服装:応募先に合わせて考えた
服装はかなり迷いました。スーツにネクタイがいいのか、もう少しラフでいいのか。
応募先はIT系の会社で、社風を調べると普段の服装は比較的自由な印象でした。ただ、履歴書の写真は面接官だけでなく人事の方や役員の方も見るものです。ラフすぎず、堅すぎない服装として、次の組み合わせにしました。
- ダークネイビーのジャケット
- 白のカッターシャツ(第一ボタンまで留める)
- ネクタイはなし
襟元は写真でいちばん目立つ部分なので、撮る前に鏡で左右の開き方を揃えました。
髪型は普段どおりのツーブロックを、ワックスで整えました。オールバックにすることも考えましたが、写真と面接で印象が変わらないほうがいいと思い、普段の髪型にしています。
撮り方:自撮りはやめて、離れて目線の高さから撮る
最初は自撮りで4枚撮りましたが、どれもいまいちでした。原因は2つありました。
- 下から撮っている:あごまわりが強調されて、顔が大きく見える
- カメラが近い:インカメラを腕の長さで使うと、広角で顔の中心がふくらんで写る
そこで撮り方を変えました。
- スマホを棚などに置いて、レンズの高さを目と同じくらいにする
- 外カメラを使い、1.5〜2mくらい離れてタイマーで撮る
- 画面ではなくレンズを見る
- 口角をほんの少しだけ上げる(歯は見せない)
- 撮るたびに確認して、表情や襟元を直してから撮り直す
背景は白い壁を使い、窓の光が正面から当たる位置に立って、顔に影が出にくいようにしました。
この日は暑く、ジャケットを着たまま汗をかきながら、何度も撮っては確認し、撮り直しました。気づけば1時間ほど経っていました。
撮り方を変えただけで、顔の歪みがなくなりました。少し引いた構図で撮っても、あとで顔まわりを切り抜けば問題ありません。最近のスマホは画素数が多いので、トリミングしても600×800px以上は余裕で残ります。
このブログのプロフィール写真も、同じ撮り方で撮ったものです(顔はお面で隠しています)。
仕上げ:Geminiに「顔は変えずに」整えてもらう
撮った写真は、Geminiの画像編集で仕上げました。気をつけたのは、顔は一切いじらないように強く指定することです。実物と違う写真では意味がないからです。実際に使った指示はこちらです。
この写真を、転職用の履歴書に使う証明写真として自然に仕上げてください。
【変更してほしいこと】
1. 背景を、壁紙の凹凸や影のない均一な白(またはごく薄いグレー)にしてください。
2. 頭頂部やサイドの浮いている細い毛(アホ毛)を消して、髪の輪郭を整えてください。髪型やボリュームは変えないでください。
3. 顔の小さな赤みやニキビ跡など、一時的な肌の荒れだけを軽く目立たなくしてください。
4. シャツの襟とジャケットの細かいシワを少しだけ整えてください。
5. 全体の明るさを少しだけ上げ、顔色が自然に明るく見えるようにしてください。
【変更しないでほしいこと】
- 顔の輪郭、目・鼻・口の形や大きさ、表情は一切変えないでください。
- 美肌フィルターのような過度な補正はしないでください。本人と分かる自然な仕上がりにしてください。
- メガネ、服装、髪型、構図(縦横比3:4、顔の位置と大きさ)はそのままにしてください。
- 出力は元画像と同じくらいの解像度で、縦長3:4のままにしてください。
やってもらったのは、背景を白くする、アホ毛と鼻のニキビを消す、服のシワを整える、くらいです。写真館でお願いするレタッチと同じ範囲にとどめました。輪郭や目の大きさは元のままなので、面接でお会いしたときに「写真と違う」とはならないはずです。
受け取ったら、元の写真と並べて見比べるのがおすすめです。顔が変わっていたら「顔は元画像と完全に同じにしてください」と追加で頼めば直りやすいです。
最後に3:4でトリミング
仕上がった写真は少し引きの構図になっていたので、最後に3:4(600×800px)で切り直しました。履歴書の写真は、顔が縦の半分強くらいを占めるとバランスがいいです。
まとめ
- 履歴書がPDFなら、自宅で納得いくまで撮り直すのも一つの方法
- 服装は応募先の雰囲気と、写真を見る人のことを考えて選ぶ
- 自撮りはやめて、離れて目線の高さから撮る。これがいちばん効く
- 襟元・表情・光の当たり方は、撮るたびに確認して直す
- AIでの加工は背景・アホ毛・肌荒れ・シワまで。顔は変えない
- 最後に3:4でトリミング
服は実際に着たもので、顔も加工していません。時間をかけたぶん、自分でも胸を張って出せる証明写真になりました。
おまけ:この写真を撮った日のこと
この写真を撮ったのは、退職勧奨を受けた翌日でした。正直、気持ちはかなり沈んでいました。
そんな中で、Claudeに服装や撮り方を相談し、「カメラが下から撮っているので、目線の高さに置きましょう」とアドバイスをもらい、Geminiには頭のアホ毛を整えてもらいました。一つずつ直していくうちに、気づいたらちゃんとした証明写真ができていました。
相手はAIですが、一緒に考えてくれる存在がいて、少しずつ前に進めたことに、なんだか温かい気持ちになりました。一人じゃないな、と感じた一日でした。
転職活動はまだ始まったばかりです。この写真を貼った履歴書で、次に進んでいこうと思います。