インデックス投資(特にオルカン=全世界株式)をしていると、「長期的には指数関数的に増える」とよく言われますよね。

でも、「どうしてそんなに増えるんだっけ?」と、時間が経つとつい仕組みを忘れてしまいませんか?(私はよく忘れます…笑)

そこで今回は、自分への備忘録も兼ねて、「オルカンが雪だるま式に増える理由」と、「初期投資2,000万円からスタートした場合の3つのシミュレーション」を分かりやすくまとめました。

なぜオルカンは「指数関数的」に増えるのか?

結論から言うと、オルカンが劇的に増える理由は**「複利の力」と「世界経済の成長」の掛け算**にあります。

1. 複利のメカニズム(アインシュタインも絶賛)

投資の利益計算には「単利」と「複利」がありますが、オルカンのような投資信託を長期運用すると「複利」が働きます。

  • 単利: 元本だけに利息がつく
  • 複利: 「元本+これまでの利益」の両方に利息がつく

たとえば、元本100万円を年利5%で運用した場合。1年目は5万円の利益(合計105万円)。2年目はその「105万円」に対して5%の利益がつくので、5.25万円(合計110.25万円)と、年を追うごとに増える金額自体が大きくなっていきます。

この「利益がさらなる利益を生む」サイクルを長期間繰り返すことで、グラフが途中からグワッと上に向かって反り上がる「指数関数的なカーブ」を描くようになります。物理学者のアインシュタインが「複利は人類最大の発明」と呼んだのも納得ですね。

単利と複利の比較グラフ(元本100万円・年利5%・30年)

2. 世界経済の持続的な成長(右肩上がりの前提)

とはいえ、複利の計算式が成り立つには「投資先が長期的にはプラス成長を続ける」という大前提が必要です。ゼロやマイナスにいくら掛け算をしても増えません。

オルカン(全世界株式)は、世界中の有望な企業(約3,000社)に分散投資しています。世界全体で見れば、人口は増え続け、テクノロジーは進化し、企業は利益を追求し続けています。

どこかの国や企業が不調でも、別の国が成長してカバーするため、一時的な暴落があっても、20年・30年という長期目線では「世界経済全体の成長」をそのまま取り込み、プラスに収束していくと考えられています。

シミュレーション:2,000万円スタートでどうなる?

複利の仕組みが分かったところで、実際にどれくらい増えるのかシミュレーションしてみましょう。

まとまった資金「2,000万円」を初期投資として入れた状態でスタートし、その後の積立額を変えた3つのパターンを比較します。 (※分かりやすくするため、年利はオルカンの期待リターンとしてよく使われる「5%」で計算します)

パターンA:初期2,000万円 + 追加積立なし(放置)

まずは、最初の2,000万円を入れただけで、あとは一切何もしない(追加投資ゼロ)場合です。

経過年数資産額増加分
10年後約3,257万円+1,257万円
20年後約5,306万円+3,306万円
30年後約8,643万円+6,643万円

なんと、ただ放置しているだけで、30年後には元本の4倍以上、約8,600万円にまで膨れ上がります。初期のまとまった資金が、複利のエンジンとしていかに強力に働くかが分かります。

パターンB:初期2,000万円 + 毎月10万円積立

次に、最初の2,000万円に加え、毎月コツコツと10万円を積み立てていく場合です。

経過年数資産額投資元本
10年後約4,810万円3,200万円
20年後約9,417万円4,400万円
30年後約1億6,966万円5,600万円

30年後には1.5億円を突破! 毎月10万円の「入金力」が加わることで、複利のパワーがさらに加速します。

パターンC:初期2,000万円 + 毎月20万円積立(本気モード)

最後に、さらに追加で10万円(合計毎月20万円)を積み立てる、かなり本気の資産形成パターンです。

経過年数資産額投資元本
10年後約6,364万円4,400万円
20年後約1億3,528万円6,800万円
30年後約2億5,290万円9,200万円

もはや別次元の数字になってきました。30年後には2.5億円を超え、完全な「富裕層」の領域です。

3パターンを重ねてグラフにするとその差が一目瞭然です。

3パターンの資産推移グラフ(初期投資2,000万円・年利5%・30年)

まとめ:忘れてはいけない2つの鉄則

シミュレーションを見ると夢が膨らみますが、現実の相場は毎年きっちり5%ずつ増えるわけではありません。「暴落して半分近くになる年」もあれば「30%増える年」もあり、その荒波を乗り越えた平均値が5%になる、というイメージです。

だからこそ、長期投資で最も大切な鉄則はこの2つに尽きます。

  1. 複利の力を信じること(長期目線を持つ)
  2. どんな暴落が来ても、絶対に市場から退場しない(売り払わない)こと

最初の10年くらいは増え方が地味に感じて焦るかもしれませんが、「指数関数的な伸び」を実感できるのはもっと先です。

「なぜ増えるのか?」の根拠(複利×世界経済の成長)をしっかり腹に落としておけば、暴落時も慌てずにホールドし続けられるはず。私もこのメモを時々見返して、気長に運用を続けていこうと思います!