前回の記事で、ジムニーノマドの局所的な泥汚れを水なし洗車スプレーで落とした話を書いた。あれから3ヶ月ほど経って、洗車との付き合い方がだいぶ変わったので続きを書く。

気づいたら毎週拭いていた

前回は「ちらほら泥がついたから、その部分だけスプレーで拭く」という話だった。ところがその後、気づけば毎週末にボディ全体を拭き上げるのが習慣になっていた。数えてみたらもう8回くらいやっている。

前の車では洗車を一度もしなかった人間が、である。好きな車に乗ると人は変わる。

やっていること自体は前回と同じだ。ブードゥーライドのスピードディテイラーを吹きかけて、マイクロファイバークロスで一方向に拭く。ただ、対象が「局所の泥」から「ボディ全面」に変わった。

黒いボディに乗る、雨のあとの砂埃

ノマドのボディは黒だ。黒は汚れが目立つ色だとは聞いていたが、一週間駐車しているだけで、雨が当たったところが乾いて、細かい砂埃がリング状に残るのが見えてくる。写真に撮ると、ボンネット全体に薄く粒が乗っているのが分かる。

これを毎週スプレーとクロスで拭いていたわけだが、あるとき気になって調べてみた。砂が乗った塗装面に布を当てて動かすと、スプレーで濡らしていても多少は砂を引きずる。それが積み重なると「スワール」と呼ばれる細かい渦状の傷になる。黒はスワールが一番目立つ色でもある。

水なし洗車が向いているのは「汚れが少ないとき」で、砂埃が全面に乗っている状態は、本来は先に水で流してから拭くべき状況だった。前回の記事で「局所的な汚れだから水なし洗車」と書いた論理を裏返すと、「全面に砂が乗っているなら先に水」になる。記事の判断が間違っていたのではなく、使い方が記事の想定を超えていた。

ちなみに8回程度の拭き上げで塗装がどうにかなることはないらしい。スワールは塗装のいちばん外側のクリア層につく浅い傷で、気になれば磨いて消せる。今回は「これから先どうするか」の話だ。

予洗いのために越えるべき2つの壁

「先に水で流せばいい」と言うのは簡単だが、実際にやろうとすると2つの壁があった。

壁1 水をかける手段が面倒

高圧洗浄機は持っているが、出すだけで5分、片付けに5分かかる。タイヤ周りを掃除するときには使うが、毎週ボディを流すためだけに出すのは続かない。

車の近くに散水栓があって、巻き取り式のホースリールを繋いである。ただこのホースがとても硬い。引き出すのに力がいるし、冬は温度で固まって本当に引き出せない。しかもリール自体が大きくて邪魔だった。

壁2 水を拭き取るクロスが足りない

水で流したあとは拭き上げが必要になる。手持ちのマイクロファイバークロスで試すと、すぐに水を吸い切ってひたひたになる。車一台分を拭こうとすると、感覚的に10枚くらい必要になりそうだった。

調べてみると、普通サイズのマイクロファイバークロスは仕上げ用で、そもそも水を取るための道具ではないらしい。

買ったもの

この2つの壁を道具で解決することにした。

WEIMALL 2層式 伸縮ホース 5m→15m(Yahoo!ショッピング、2,180円)

水を通すと水圧で3倍に伸び、水を抜くと勝手に縮むホース。縮んだ状態だと片手で持てるサイズで、巻き取り作業がそもそも存在しない。硬いリールと格闘する必要がなくなる。

伸縮ホースは内側のゴムチューブと外側の布カバーの二重構造で、弱点は外皮の擦り切れとジョイントの破損だと言われている。定番と言われるXiaZの3,980円のものと迷ったが、外層の密度や金属コネクタといった耐久面のグレードを落とした廉価版と割り切って、こちらにした。1〜2年で破れたら消耗品として買い替える前提だ。

運用ルールは2つだけ。使い終わったら水を抜き切ってから縮めること、屋外に置きっぱなしにせず玄関か物置に取り込むこと。水が残ったまま凍ると内側のゴムが裂けるので、冬はここが生命線になる。

GYEON シルクドライヤー EVO Mサイズ(Amazon、3,800円)

約70×90cmの大判吸水タオル。洗車界隈で一番名前が挙がる定番品で、ボディに広げて滑らせるだけで水を吸う。「拭く」というより「引きずる」道具で、これ1枚で車一台分の水を取れるらしい。

定価4,180円のところ、Amazon直販(出荷元・販売元ともAmazon)で3,800円だった。模倣品の報告がある製品なので、マーケットプレイスの安い出品ではなく直販で買えたのは運がよかった。

合計で6,000円弱。高圧洗浄機を出す10分と、硬いホースとの格闘が毎週消えるなら、悪くない買い物だと思う。

これからの洗車手順

道具が揃ったので、毎週の手順はこう変わる。

  1. 伸縮ホースで上から下へ、ボディ全体の砂埃を流す
  2. シルクドライヤーを広げて滑らせ、水を取る
  3. いつも通りスピードディテイラーで仕上げ拭き

今までの手順に「水で流す」と「水を取る」が加わっただけで、正味5分も増えない見込みだ。ほとんど汚れていない週はスプレー拭きだけで済ませて、雨のあとで粒が見える週だけ水を通す、という使い分けでもいいと思っている。

前回の記事の手順が間違いだったわけではない。局所の泥汚れにはあれで十分だった。ただ、毎週全体を拭くようになった時点で、必要な道具が一段階変わっていた。

実際に使ってみてどうだったかは、何回か試してから書く。